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自閉症について

自閉症について

 

自閉症・・・

自閉症は、生まれつきの脳の中枢神経の障害によって起こる
発達障害です。
ですから、心の病気や性格、しつけの問題で起こるものではありません。また、引きこもりとも異なります。身辺の物事の意味を正しく理解できない認知障害によりいろいろな行動障害が現れます。
 
自閉症は3歳以前には症状を現すもので大きく成長してから突然自閉症になるということはありません。
 
自閉症【自閉性障害、Autistic Disorder】は次に3点を主な特徴とする行動的症候群です。
1社会性の発達の障害(対人関係における障害)
 ほかの人と関われ(ら)ない、仲間になれない
 周りの世界に無関心(のようにみえる)
 協調、共感ができない
 目線をそらす
 人の表情や感情を読み取るのが苦手
 (乳幼児期)おとなしい、手がかからない、親への愛着が乏しい、呼んでも振り向かないなど
 
2コミュニケーション障害
 言葉がない、または遅れ
 オウム返し(エコラリア)
 その場にそぐわない言葉、抑揚がなく気持ちのこもらない話し方
 クレーン現象
 
3想像力の障害とそれに基づく行動の障害(反復的で情動的、言語、行動、こだわり)
 局限化した興味や関心、自分のルールを曲げない、柔軟性の欠如
 道順、手順、日課などの決まりごとの変更、変化への抵抗
 体を前後に揺すったり、手をひらひら、ぱたぱた、ぐるぐるまわりなど
 人が何を考えているのかの推測不能
 おもちゃ遊びの不適、ごっこ遊びや物まね遊びの欠如
 ものへの不適切な愛着
 
自閉症のそのほかの特徴(感覚情報処理問題)
 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の反応が独特、一貫性がない(鈍感と敏感)
 おかしな角度からものを見る
 赤ん坊の泣き声など特定の音に耳をふさぐ
 偏食、拒食、過食
 臭いをかぐ
 肌触りの好き嫌い
 抱っこ嫌い
 痛みに鈍感
 時刻表やカレンダーなどの機械的記憶
 できることとできないことの差が激しい(能力がアンバランス)
 自傷、他害
 パニック
 多動
 奇声
 
発達障害と広汎性発達障害
発達障害には精神遅滞、自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、などさまざまな障害があります。その中で自閉症と自閉症の近隣グループを総称して広汎性発達障害(PDD=Pervasive Developmental Disorders)と呼びます。
広汎性発達障害には古典的なカナータイプの自閉症、アスペルガー自閉症、小児崩壊性障害、レット症候群などが含まれ、また、上記の多動性障害、学習障害、精神遅滞などの一部も含まれます。ただしそれぞれの障害が含まれる境界線はあいまいではっきりした区切りはありません。

簡単に言えば広汎性発達障害は自閉性障害の特性を共通に持っているということです。
 
自閉性障害の症状は広い範囲にわたります。
DSM-IVでは、5つの障害が共通している広汎性発達障害のカテゴリーとして識別されてます
 1 自閉症
 2 Rett障害
 3 小児期崩壊性障害
 4 Asperger症候群
 5 指定されない(その他の)広汎性発達障害
(5の場合、ICDでは非定型自閉症と呼ばれます)


診断の3つ組みがピタリと当てはまる
「古典的な自閉症」(いわゆるカナーが初めに定義した自閉症)、自閉症と診断される人はほとんどがこのタイプであるとおもいます。
Asperger」(アスペルガー症候群、言語的な遅れと知的な遅れが無い自閉症)、また女子だけに発症する「Rett症候群」、「小児期崩壊性障害」(生後2歳までは正常の発達を遂げて、その後で特定の領域スキルが消える)、「非定型自閉症」上記のいずれの障害と診断されず、自閉性障害の3つ組みに当てはめるのは不十分であるか、3歳以降に特徴が出る場合、その他の広汎性発達障害とも呼ばれます。「自閉傾向」という言葉もありますが、自閉傾向と呼ばれる子供も大抵が上記のタイプかもしくは非定型小児精神病(自閉的傾向を伴う精神遅滞)だと思われます。

これらを考えると自閉性障害と言っても色々なタイプがあるのが判ります。

なのでこれらの自閉性障害を持っている人を「広汎性発達障害」もしくは
「自閉症スペクトラム(連続体)」呼んでいます。

注意して欲しい事は「広汎性発達障害」とは「自閉性障害をもっている」という事です。
アスペルガーの人は言語の障害は無いとしても、社会的相互交渉と想像力が乏しく反復性があるという部分に当てはまる人が多いですし、非定型の人でも、社会的相互交渉、言語とコミュニケーションの障害があったりします。